話作りの秘密――ネタの捻り方は実はキャラ作りにも通じる

原作的な方

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2008年6・7合併号掲載の、ネタ作りに関する内容。1話完結を基本とするこち亀をモチーフにして、いかに話を作っているかが解説されています。

これは2008年当時の内容ですが、2014年現在、今でもそのスタイルがほとんど変わっていないのは凄いことですね。

毎回の話のテーマが違う作品では、キャラが強いことが必要不可欠となります。ストーリーとしての軸が少ない代わりに、キャラによって話が展開していかなければ刺激も面白味もないからです。その意味では、両さんやその他の濃いキャラたちを抱えるこち亀はキャラ作りに最も成功している作品の1つとも言えるでしょう。

同じ性質を持っているのが『銀魂』や『SKET DANCE』ですね。とにかくキャラが面白い奴らだから、そいつらが何かやってるだけで話が出来上がるというもの。「マンガは何よりキャラが大事」と言われるのはそこに理由があります。

とにかくキャラがしっかりしていれば、物語の軸なんてなくても作品になるんですね。それでいて、同じネタでも違うキャラが関係すれば違う話になるわけです。

その意味では、ここで解説されているネタの捻り方は、キャラ作りに繋がるものということができるでしょう。

解説の内容に即すなら、ネタの妙は「組み合わせの妙」でもあります。一見関係のないものを組み合わせたら何がどうなりそうかということ。その上で、作品の変なキャラたちがそれに絡むとなれば、さらにおかしなことになっていくことでしょう。そこにこそ、本当に無限の可能性があると言えないでしょうか。

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