ちょっとした仕草の違いが「生きたキャラ」を生む

作画的な方

キャラの仕草200909

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2009年第9号掲載のキャラ講座最終回。

キャラ作りが大事ということを理解して、特殊能力だったり個性だったり髪型だったりにはたくさん気を使ったりする一方で、いざ実際にそのキャラの日常のシーンを描こうとすると筆が止まっちゃうことがあると思います。その原因の解決につながりそうなのが今回の講座です。

すなわち、そのキャラの「しぐさ」に関してしっかり理解できているか?ということ。

寝る時、食べる時、服を着る時、歩く時、そんな日常のいろんな動作において、そのキャラはどんな仕草をするだろうということをしっかり理解できていなければ、それらのシーンが描けなくなるわけですね。

連載でも読切でも、話の中で全部が全部見せ場とか大ゴマということはありませんから、必ずどっかにこうした「普段の様子」みたいなシーンが入ることになります。

そんな時に、それぞれのキャラがどんな風にしているかをちゃんと描かなければ、キャラに深みがなくなってしまうんですね。言い換えれば、生きている感じがなくなるわけです。だから実際に描こうとしても「何か違う感じ」がして描けなくなる。

 

講座で例に挙げられているのは食事の様子。3人とも同じ動作で料理を口に運んでいる、なんてのが不自然なことは普通に考えればわかるでしょう。じゃあどんな風に違わせるか。ここに、それぞれのキャラがどんな奴なのかという違いや個性が浮き出てくるわけです。

そして、作者が自ら作り出したキャラのことを理解できているかも浮かび上がってきますね。

ネーム段階では例えば「3人が食事しているところ」みたいなことしか書かれていなかったシーンだとしても、いざ作画に入ろうとしたら、実際にはどんな風に食べたり飲んだりしているのかをイメージしないといけないんですね。

原作者と作画者が違っている場合、こういうところで意見が食い違ったりするのでしょう。

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